心オドルマルシェ作品紹介⑥ 牛乳パックハガキ
こんにちは!
Futur職員の大枝です。
今回は作業マーケットの試作品、牛乳パックのハガキを紹介したいと思います!
牛乳パックのハガキの作り方は、
①鍋に牛乳パックと水と中性洗剤を入れて一晩寝かしておく(職員が事前に準備)
②牛乳パックのフィルムをはがす
③ミキサーを使用してパルプ液を作る
④紙をすく
⑤アイロンを使用して紙をかわかす
です。
今回の作業の目的は、
『フィルムをはがすときの両手動作』
『紙すきの正確性』
『2つの機器(ミキサーとアイロン)の経験』
です!
『牛乳パックのフィルムをはがす』ときは、クッキングの玉ねぎの皮むきと同じような状況で両手動作の練習を意識して取り組みます。フィルムをはがす箇所を探して、両手を対称的に使い剥がしていくといった作業になります。枚数も多く疲れやすい作業だったので、子どもたちには具体的に「あと〇枚」や残りの数を確認できるように環境調整しながら実施しました。
『紙をすく』ときは、ミキサーを使用して作ったパルプ液をスプーンでフレームの中に入れていきます。フレームの中で厚さが均等になるように、また隅や端が空かないように全体を見ながら調整することは難しく、子どもたちはみんな慎重に取り組んでいました。
反省点はフレームに入れるパルプ液が多すぎる児童がいたので、スプーン〇杯といった具体的な量を提示してその後スプーンの背面を使用しながら厚さを均等にしていくといった作業手順が子どもたちに理解しやすいのではないかと感じました。
『ミキサーとアイロンの使用』についてはどちらもリスクのある機器であり、管理が必要な道具を使用する際の注意事項を確認しながら取り組んでいきました。危ないから触らない!ということではなく、何が危ないのか・どうやったら使えるのかを伝えながら、子どもたちが様々な機器を使用する経験を増やしていきたいと思います。
今回は資源の再利用という観点から牛乳パックを用いた紙すきを試みました。最近重要視されている自然愛護・環境保護の実践という点で大きな意義をもつものだと思っています。
ごみの増加が社会問題になっていますが、ごみの中にはまだまだ再利用可能なものも少なくないです。そうしたものを上手に再利用していけば、ごみの減少だけに留まらず、同時に原材料となる天然資源利用の節約も可能と思います。
この牛乳パックは、ごみとして捨てれば燃やされてしまいますが、紙すきでハガキに再生できれば有効に再利用できます。紙が何によってできているかを考えれば、森林破壊の現状を考えるきっかけにもなりますし、物を大切に使っていこうという精神も養われるかも知れません。手間隙がかかり過ぎてしまうというデメリットもありますが、こういった意識をもつきっかけになればと思いました。
そして最後に『心オドルマルシェ』のチラシが完成しましたので、各就労継続支援事業所様、放課後等デイサービス様、児童発達支援事業所様に配布しております。
参加してくださる就労支援事業所様や活動団体様も増えてきて、とても盛り上がりそうです!盛り上がらせます!
今後も子どもたちや保護者・兄弟姉妹の皆さん、就労支援や活動に興味のあるたくさんの方に来て楽しんでいただけるよう、準備をしていきたいと思います!
行事の狙い
・フィルムをはがすときの両手動作を促す
・紙すきの作業を正確に行う
・2つの機器(ミキサーとアイロン)を経験する
・『作品の質』を意識する
得られるスキル
・作業手順書を見ながらの課題遂行
・両手の協調性
・道具使用のスキル、リスク管理
・『作品の質』への意識