Briller日記

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心オドルマルシェ作品紹介⑩ バスボム

こんにちは!Futur職員の佐藤です。
心オドルマルシェの作品紹介、ついに今回で最後になります!
今回紹介するのは『バスボム』です!

まずバスボムの作業工程は、
①重曹:クエン酸を2:1の割合でボウルに入れる
②着色料と水を入れてスプーンで混ぜる
※ここはスピード勝負、部分的に固まらないように素早く混ぜる必要があります!
③スプーンでケース(今回はアイスボール用の容器)に入れてしっかりと奥まで詰める
④数日置いてから型から外す
です!

バスボム作りの目的としては、「それぞれの工程で異なる上肢・道具の使い方を考える」ことです。
まず上肢の使い方についての例えですが、
・ボウルの中身を混ぜる
 →肩~手首の協調的な動き、非利き手でボウルを押さえる両手動作
・中身をすくう
 →上記よりも前腕~手首を返す動き、こぼさないよう固定しながら運ぶ
次に道具の使い方の例えですが、
・中身をすくう
 →スプーンを側面または先端から入れて取り出す
・ケースに詰める
 →スプーンの背面を使って押す
など、連続する工程の中でも上肢の使い方や道具の使い方が次々と変化します。これは目的動作を認識したり、状況を目で見たり感触の違いを確かめ知覚することで、調整していく能力が必要となります。
少し不器用な子は、この連続する変化に対応することがなかなか難しかったりすることがあります。単に『不器用』で片付けてしまうのではなく、背景にどんな理由があるのか(感覚?知覚?運動機能?など)を考えながら、どのような力を伸ばしていきたいのか考えながら支援をしています。
バスボムは作ることが少し難しかった作品ですが、子どもたちが楽しそうに取り組んでくれていたことが印象的でした!もちろん就労に向けての練習ではありますが、『作業』という言葉にとらわれすぎず進めていきたいと改めて思いました。

この一年間の自分たちが作った商品が当日お店に並び、販売することで「何のため」に商品作りをしていたかが理解できるのではないかと思っています。子どもたちの作った商品をぜひ見に来てください!

行事の狙い

・上肢や道具の使い方を考えて行動に移す
・上肢の協調動作、両手動作を促す

得られるスキル

・知覚→動きを調整する能力
・上肢(肩~手指)の協調性、両手の協調性